
ついに10連休に突入。実稼働日イコール売上みたいな自営業者にとっては厄介な制度でしかないですが、10連休中はほとんど電話がかかってこないのでリフレッシュするにはかなり良い期間なのかもしれません。ですが、がっつり休むつもりで計画してなかったんで2日ほど現場に、昨日今日は事務処理にして6日間はのんびり休みといったところです。
さて、タイトルの件ですが先日メーカーより加圧消火器の生産縮小に伴い仕切り価格を上げさせてもらう旨の連絡がありました。今までは蓄圧のアルテシモMEA10Bより加圧のEFC10の方が仕切りが安いし詰替もできるんでEFC10で交換する方が多かったのですが、ついに蓄圧へのシフト完了に向けて動いているようです。
確かに屋外に出していた加圧消火器の破裂ロケット発射事故を考えると蓄圧へのシフトは必然とは思いますが、加圧の方が詰替しやすかったり、噴射威力が強かったり、蓄圧のように圧抜けする心配が無かったり利点もありますよね。最近では点検していて5年前後前のアルテシモが圧抜けしているのを結構見かけることが多くなってきました。特に握ってしまった形跡のない消火器で半年前は大丈夫だった消火器の圧抜けが見られる機会があるので不思議です。何か衝撃があったりしたせいなのか経年により抜けてしまうのかは定かでないですが加圧ではそんな事はないので屋内で使うなら加圧でいいのでは?って思ってしまいます。
最近は詰替をする機会が滅法少なくなったせいか放射機会もだいぶ減ってきました。だいぶ古い加圧消火器を放射すると握ってパンと音がしてから少し間があって粉が出てくるような時がありますが、あれは粉が固まっているせいで放射に力を要するからでしょうか?今まで粉末が固化するから5年毎に詰替って言ってたのに設計標準使用期限10年になってしまって10年で本体ごと交換になったけど実際に蓄圧10年ものの粉末が固化してる消火器はちゃんと蓄圧の力で出るんでしょうか?0.7MPAあれば大丈夫なのかな?ちょっと試してみたいところです。
消火器の本体ばかりに焦点がいってますけど粉末期限については何も話にならないですが指針を出して欲しいなぁとホント思います。粉末に期限は無いのでしょうか?以前は5年期限と聞いていたのに…移動粉末なんて20年ほったらかしなんて当たり前のように見かけますけど詰替しなくてもちゃんと出るのか?出ても消火能力はどのくらい落ちているのか?固化により窒息効果がどのくらい落ちてしまうのか。
そもそも我々消防設備士は毎日のように何本も消火器を点検しているけれど、実際に消火器がどのように火を消すことができるのか試したことが無い人がほとんどである。私の親父のころは訓練でオイルパンに火をつけて実際に消していたから消火器の威力を実感でき、その実体験をもとに消火器点検ないしユーザへの説明ができたけど我々世代の消防設備士は「消火器のことは任せて下さい!」という虚構を作り上げユーザへ説明するしかない。こんなんで良いのでしょうか???消防訓練は水消火器という時代になり、本当の火を消す機会が減りましたが、我々消防設備士には火を消す体験をさせるべきではないかと思います。自分は新品の消火器と10年もの消火器を使って消火能力の違いを試してみたいです。
写真は避難ハッチを点検するために屋根からベランダへの侵入写真です…不在の際にはベランダに入らせてもらう旨の通知をして点検してますが、ほかの方には不審者に思われてしまいますね。最近体重増加&運動不足で簡単に乗り越えていた塀跨ぎが大変になってしまい参りました。
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この記事へのコメント
おがわ
消火器の圧抜けはたまにありますね。メーカーに送り返して調べてもらうと殆どが転倒等による衝撃で・・・と言われます。実際のところはわかりませんが。
パウダーは消火能力についての劣化は半永久的に無いと聞いております。劣化するから詰め替えするのではなく、加圧式の中に入っている僅かな空気の水分が吸上げ管等のパウダーを固化してしまうのを嫌って詰め替えを奨励していたとのことでした。実際蓄圧式の場合はノズル側から窒素ガスを入れますので吸上げ管の中には水分を含んだ空気がなくなります。
消火訓練は実機を放射するのはやめても、実際の炎を消す実験を見せることにしてます。
LPガスボンベに火をつけ、一握りのパウダーをかけることによって消火する。なぜ消えるのか、欠点は何かを札姪すれば
おがわ
LPガスの炎も粉末消火器で消せるのは案外気づかれていなかったですよ。
ゴールデンキャッスル
うめうめ
コメントありがとうございます!蓄圧式はやはり圧抜けありますよね…衝撃があれば圧抜けするかもしれませんが何の変哲もなく衝撃もあったと思えない消火器も抜けてたりします(><)
薬剤期限、詰替に関して薬剤粉末が消火能力の劣化が本当に半永久的に無いとするならば結構問題になったりするかもしれません。我々、消防設備士が薬剤の劣化とうたって詰替作業を行ってきたわけですし、蓄圧粉末の消火器を頑張って詰替する圧抜けしないそれだけの名人職人さんもいたりします。存在自体が危ぶまれてしまいますね…(ひと昔前でしょうが)役所の入札でも蓄圧粉末の詰替とか結構ありました。
LPガスの炎、一握りの粉で消えるんですね!知りませんでした。今度試してみたいと思います。