
たまたまホーチキとニッタンの2種類の遠隔試験機能付感知器関連の工事がありました。マンション主体の防災屋さんであれば遠隔試験機能付感知器の工事をするのは当たり前なのでしょうが、弊社はそれほどマンション点検が多い訳でもないので感知器を触る機会が少なくて今回はまりました。
遠隔試験機能付き感知器というのはインターフォンから配線されているいわばGP3級受信機に接続されるアドレス付の感知器で自分が住んでいるマンションにも設置されております。まず先日のブログで書きました事務所の向かいマンションの1Fテナント間仕切り変更で9個感知器増設の件は無事受注し工事も問題無く終了。設置されている感知器のアドレスが1と2だったので、持っているホーチキ外部試験器 TSO-B06Bで3~11に設定をして配線設置。4芯送りと思っていたら2芯送りが判明してちょっとやり直しが少し発生したようですが、終端抵抗がインターフォン裏に設置されているのを2個の感知器に移動したりして問題無く配線完了し、インターフォン及び管理人室への火災表示も問題無くすんなり半日で完了しました。
次に弊社が保守点検している公共住宅で3世帯のリフォームをした業者が感知器線を切ってリフォームしてしまい、管理人室の集合盤にエラーが出ているから直して欲しいという尻拭き依頼。こちらはニッタンなのですが、各世帯5か所感知器が設置されており、感知器を外すと案の定、感知器線が全て切られている(汗)ほとんどが赤赤白白で来ていて最後の5個めの感知器だけ赤青白黄できていたので赤赤を普通に赤赤ライン、白白コモン、最後は赤青ライン、白黄コモンで圧着していった。なんか見た事ない変なスリーブが感知器線から出ていたが何か怪しいのでスリーブを使わずに配線を剥き直し圧着していった。圧着なので結構面倒だし、なんと感知器にビスではなくペンキやコーキングで天井とくっついているのみでビスを入れるひつようがあったのだが長いビスが必要であまり長いビスがなく不器用なためビスをはめるのにかなり苦戦…何とか感知器の接続が全て終わりいざ分電盤のブレーカーを上げて作動試験をしても・・・全く作動しない(泣)
感知器をよく見ると、Lが中継器側と終端側に分かれていて感知器側は赤と橙色である。コモンはCCで特に違いはなかった。でもリフォーム屋が配線を切る際に右側の赤が感知器の赤線、左側の赤が感知器の橙色とかしるしをつけて配線を切っている訳ではないのでどちらの赤を赤につなげばよいのかわからない。
仕方なく感知器の電圧を当たっていくと、中継器から一番近い感知器にて12V電圧がある事が判明。ところが出て行っているL-C間には電圧がのっていないという事で、そこでLが逆に接続しているかもという事で圧着し直すと入ってくるL-Cも出ていくL-Cも電圧がのるようになった。同様に2つ目の感知器を探してとやっていき5つ全てに電圧がのる事がわかって作動試験をすると無事全て発報した。同様に2世帯めを始めていくとすべての感知器で電圧が出ていない??仕方なく部屋内のインターフォンを外してみると裏側で外している線があり接続することによって電圧が出る感知器があり無事、全ての感知器が作動するようになった。
これで1件落着かと思い、管理人室の集合盤を見ても伝送異常が消えていない。管理人室から各入居者のインターフォンへ呼び出しができるのだが、この呼び出しが効かないのだ。インターフォンの裏側の配線は全く正常である空室のインターフォン裏側を参考に全く同じ接続にしてあるが直らない。時間も無かったので我々ができるのはここまでという事でリフォーム屋に連絡すると、インターフォンのつまみがどうとかなんとか。どうやらつまみだか設定を元に戻すか何かする必要があるようである。そちらの対応はリフォーム屋によって後日する事となった。インターフォンの工事は全く行った経験がないので、まだまだ経験不足だなぁと痛感致しました。
写真は上記工事のニッタン感知器です。補償式スポット型感知器ってみた事あったっけ??甲4で勉強した記憶も定かではない…検索すると、
「補償式スポット型感知器」は「(1)熱感知器」の一方式で、「差動式スポット型感知器」と「定温式スポット型感知器」の性能を併せもったもので、
・感知部の周囲の温度の「上昇率」が一定の率以上になったとき(差動式スポット型)
又は
・感知部の周囲の温度が「一定以上の温度」になったとき(定温式スポット型)
に火災信号を発信するもので、相互に各々の方式の弱点を補償しているという意味のようです。
つまりは差動式+定温式という事ですね
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