自動火災報知設備の移報点検

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 2020年も気がつけばもう2月(汗)点検時期が少しずつずれていきスケジュールがうまく組めなかったりするとイライラが募ったり…末期症状であります。なんとか年度末を乗り切り心をリフレッシュしたいものです。

さて、タイトルの件ですが移報点検は皆さんしっかり実施していますでしょうか?点検票の項目にはその1に附属装置という項目があって、こちらの項目に移報の内容を記載しています。書ききれないときは備考参照にして備考欄に書くようにしています。

大規模案件になればなるほど、移報状況が不明だったり音を鳴らすのが難しい状況だと自火報の制御はするものの移報の点検を見逃しがちではありませんか?でも誤報は起きるものですから正常状態でどういう動きをするのかを把握しておかないといざ誤報の際に対応ができません。正直、保守案件で誤作動が起きて電話がかかってきても受信機を思い出し即座に操作方法を説明する事はできません。本来は覚えられなくても受信機の画像を点検票と一緒に保管しておくとかして少々時間をおいても説明できるようにしなければいけないですが、そこまではしておりません。

なので自分の場合は誤作動が起きて電話がきて受信機の操作が即座に思い出せないときはボタンの付近を一から読んでもらったりして思い出すようにしています。記憶を呼び覚ませばだいたいは移報の状況なども思い出していくものであります。

自分はR型の物件はそれほど保守点検しておらず特に多くの企業業態が入っているようなR型物件は当然ながらビル管理会社が常駐していたりして、誤作動の際の対応がマニュアル化されているかとは思いますが、そういう物件だとなおさら建物側の方のほうがよくわかっていて業者側のほうが理解していなかったりするとレアケースで質問されても答えられなかったり・・・

建物の状況によるとは思いますがまずは移報状況を把握することと、点検可能であれば点検実施するのが必要ですね。先日の老健施設の点検では協力業者の方にお願いして移報点検を最後に実施致しました。移報内容は電気錠、パニックオープン、ELV、誘導灯信号装置、別館への火災移報、火災通報。移報停止ボタンで移報がすべて解除できるのですが誘導灯信号装置もありフラッシュ&誘導音が鳴動してしまいすぐに誘導灯信号装置で復旧すればよいですが、それだと電気錠、パニックオープンなどの箇所を全て点検するのが困難のため誘導灯信号装置のみリレーを外して点検を実施。ところが誘導灯信号装置のリレーのみB接で外すと同時に動作してしまう。なのでリレーを外した後に電線をつなぎこみ誘導灯信号装置が動作しないようジャンプさせパニックオープン、電気錠などの動作状況を実施。

設置届、図面、設計図書等で移報箇所が分かればよいですが、分かったとしても施工後の改修で移報箇所が増えるケースもありますので、聞き取りや通常モードでの作動、配線タグなど可能な方法を駆使して情報をゲットしていくしかないですね。

主な移報として、副受信機、警備会社、非常放送、消火栓ポンプ、火災通報装置、誘導灯信号装置、パニックオープン、ELV、電気錠、空調装置、キューピクル、他棟移報、CRT移報等々

移報停止で止まらない移報や消火栓連動停止スイッチ、非常放送連動停止スイッチがないケースがある際には実際に盤内で抜線するン必要があります。新規物件でそこらへんを気を付けて点検するのは基本といったところでしょうか?それでも消火栓を回してしまったりとか、他棟のベルを鳴らしてしまったりとかあるあるですので、状況に応じて点検をしていくのが大事ですね。

写真は誘導灯のバッテリー不良の写真ではなくて、バッテリー別置型なのに別置バッテリーが無くてバッテリー試験が不良の写真です。最近増えてきました。ひどいですね…電気屋か建築会社が何かの工事とあわせて旧型の誘導灯をバッテリーの入っていない別置の誘導灯を安く設置するという、本当はいけないのに別置型を設置するという詐欺ですね。気をつけましょう。

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