消防設備リニューアル物件の消防設備点検その2 ~消火栓ポンプの型式ほか

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 さてリニューアル物件にて消防訓練立ち合いが終わり、消防設備点検に注力することに。どうやら更新されているのは自火報全般、受信機、総合盤、感知器、非常放送アンプ、スピーカー、ポンプ、消火栓BOXなどであった。まずは書類関係を準備してもらい着工届、設置届をチェック。受信機の型式やポンプ型式等を記載。受信機については更新する事はよくあるので点検票を変更する機会は多いが、消火栓ポンプが更新される事はほとんど無く点検表の書き方もあまりよくわかっていない。

まずポンプって結構型式が書いてある箇所が結構ある。結構なじみが無いメーカー名は多いし記載がほぼアルファベットだったりしてわかりずらいケースも多々。今回は写真のようにポンプの型式と電動機の型式がポンプの架台に銘板が記載されていた。あと間違えやすいのは制御盤のメーカーだったり型式だったりする。今回のポンプは荏原製作所製で型式は「50MEF4 57.5」というものであった。
自火報の受信機等も大きくなればなるほど型式が複雑でパソコンと同じように機能によって型式が決まるものであるが、ポンプも同様いやもっと機能よりの型式となっているようである。なのでインターネットで型式を検索しようにも出てこない。

今回の「50MEF4 57.5」というタイプはまず、頭の50は配管の口径を指す。すなわち50A 50㎜という事である。次のMEFがポンプの型を指す。次の4が段数。(2から5まであります。段数とは羽根車の枚数で、多いほど揚程が高いです)、その次の5が50Hzを指す。6なら60Hz、次の7.5がポンプの出力、すなわち7.5kwという事である。以前、ちょっと調べたことがあったけど忘れてしまったのでまた調べてみました。型式をみて7.5kwなんだろうなとはわかってました。

電動機はIKKH3-FCKLW21Eという型式の東芝製。こちらの型式の意味は調べても不明であったが200V三相式、スターデルタ方式というもの。以前、古いポンプでは2コンタクタ方式のものもあるが、こちらだと常に電圧がかかっており絶縁不良などで火災の恐れあり今では使用不可となっている。以前このタイプのポンプが設置されている学校で煙が出たところがあって、やはり絶縁不良が原因であった。現在は3コンタクタ方式が当たり前のようである。ちなみに見分け方は制御盤内に電磁開閉器が2個なら2コン、3個なら3コンらしい。今度確認してみようと思う。

自火報受信機の型式はHGR-AASというものであったが、こちらもインターネットで検索してもまともなサイトが出てこない。ホーチキ製となるが、ホーチキの最新カタログを探すと火報+防排煙+ガス漏れ(都市ガス)の複合盤という事でHGR-AASという型式のものが1ページにわたり記載されていた。カタログ内の全文検索ではヒットするがブラウザではヒットしないのである。

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