消防設備リニューアル物件の消防設備点検その3 ~防排煙設備の不良ほか

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 さて前回に引き続きリニューアル物件の消防設備点検について書いていきたいと思います。我々、消防設備士が消防設備点検をするにあたり点検後に点検結果報告書を作成し納品する訳ですが、それじゃあ何もデータがないところから点検表を作成してくれと言われて点検後に完璧な点検表を作成できる消防設備士はだいぶ少ないものと思います。それは何故かといえば、ほとんどの消防設備士が点検する物件が前回データの存在する物件だからであります。前回点検票をもとに点検する訳ですから、そこから最低限必要な情報を抜き出して点検をする訳です。点検表の項目の各一つ一つについて点検責任者はサラリと一通り目を通すかもしれないですが一つ一つの項目を精査する方はあまりいないのではないでしょうか?逆に消防設備士の力量を試すのであれば、データが存在しない新規案件の物件の点検を任せて点検表作成させれば一目瞭然かと思います。

というわけで今回の消防設備リニューアル案件は下手な点検表を納品する訳にもいかないのでくまなくチェックが必要でありました。誘導灯も全て旧型からLEDタイプに変更されており数量についてもだいぶ変更があったようで各数量を点検時にチェックする余裕がなかったため点検は図面上でのチェックのみで図面を持ち帰り数量出ししました。最後に防排煙設備の点検では不良項目が見つかり、たまたま訓練でチャチャを工事業業者がまだ現地にいたため口で内容を説明して点検表には不良で記載するけど早急に改修する旨を書かせてもらうと伝えておきました。

やはり消防検査をする設備に関しては不良なく完璧でありますが検査をしない設備については適当であるなあと思います。防排煙については以前にも同じような経験がありました。消火器や避難器具も消防検査が無かったため壁の塗装のために標識が全箇所無くなっていたり消火器の場所もところどころ不明になっておりました。防排煙の不良は防火ダンパーが4台中3台が新しく1台が古いままであり、連動起動すると全数起動するものの応答表示が出ないというものでありました。なぜか古いダンパーを1台だけ戻すと応答表示が出ました。おそらく3台と勘違いして交換結線したものと思われます。

こちらのブログ記事はストック記事になりまして…今はGW明けでありますが公開は5月末の予定です。この頃には緊急宣言が解除され日々の生活を取り戻しつつあることを切に願います。コロナ第二波、第三波はあると思いますが暑くもなるので死滅してくれるといいなぁ

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