消防設備の予防保全を考える

 本ブログを書いているのは5月末となりますが新型コロナウイルスによる緊急事態宣言もついに解除され多忙な日々&スケジュールに悩まされる日々が続いております。また少しずつ感染者が増えてきているとのことで真夏になるのと東京1日の感染者が100人超えるのとどちらが早いでしょうか?夏の間に再度の緊急事態宣言は流石に無いと思っていますがクラスター頻発して感染者が500人とか超えたらまた緊急事態宣言でしょうか?結局いたちごっこになりますが、何とかワクチンや薬が一般に早急に出回る事を願っております。

さて先日伺った教育施設の点検なのですが、前回誘導灯の赤ランプ点滅による特殊球の交換を提案したところ、既に特殊球が廃盤となっており器具交換の見積もりを提出したものの見積もり合わせにて他社が誘導灯交換を実施されました。今回の点検では前回交換に含まれなかった誘導灯が数台生き残っており赤ランプは点滅していなかったが、その誘導灯の交換を点検後に提案致しました。

すると、担当者の方が「前回誘導灯を交換された業者の方が「誘導灯の赤ランプはリセットすればよいから不良であげて交換する必要なんてないんですよ」と言って帰られたので交換する必要はないですよ」と言われてしまった。そうか、だから赤ランプ点滅しておらずリセットしたのか…全くもってけしからん!!!困ったものである。これで担当者との信頼関係が悪くなってしまう。当然ながら一つ一つ説明をしましたが果たして理解していただけたかどうか?

赤ランプ点滅は特殊球交換のサインであり、確かに目安の時間が経つと赤ランプが点滅するもののそうでなくても停電等で点滅する事もある。そういったときにはリセット対処でよいだろう。しかし本物件では弊社が担当する以前から赤ランプ点滅していたものと想定され照度も弱まっていると感じたから不良として挙げさせてもらったが、その際にも説明をしたうえで不良とさせてもらった。本来であればもっと早い段階で提案できていれば器具交換なんていう事態にならず、ランプ交換のみで済んだのだ。赤ランプ点滅を長いこと放置した結果がこれだ。確かにランプ交換ができないのならもう点灯不良になるまで器具交換しないというのもアリかもしれないが、やはり消防設備の予防保全という観点からそれではいけないのだと思う。経年劣化の誘導灯の球交換でもそうだ。球切れしているから交換して次回点検にいくとまた切れている。これではイザというときに点灯していなかったら全く意味が無いのだ。

よくあるのが地区ベルの修繕だ。点検で鳴らないから地区ベルを叩いてやって鳴動するようになったからOKとする。ところが半年後も鳴らなくて同じことを繰り返す。これで異常なしで出してはダメなのだ。イザというときに本当に鳴るのか??やはり誠実な対応は鳴るように点検で修繕してあげたと同時にベル交換を提案してあげることなのだ。

どうしても消防設備点検は動くかどうかだけの点検をしてしまいがちで予防保全を考えてあまり点検をしていないと思う。予防保全をしていたら費用がいくらあっても足りないからだが、果たしてそうなのか。交換しなければならないと迫るのではなくお奨めという形でしっかり説明をして提案するのが大事だがなかなかきめ細やかな対応ができなくてもどかしい限りです。

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