ここ数年の異常気象の通り、今年も不思議な嵐だったり線状降水帯による集中豪雨だったりする不思議な梅雨シーズンではありますが、もうすぐ梅雨明け間近、夏の到来であります。暑くなればコロナも落ち着くと踏んでいたのですが感染者は増えるばかり。でも、どうなんでしょう?東京では40歳未満での死者は糖尿病だった力士さんのみで、現在の感染者は若者の割合が高いと聞く。感染者数は増えても重傷、死に到る人数は増えているのでしょうか?本当の第二波はやはり冬と踏んでいます。アメリカのように数万、数十万の感染者が出る事態も想定して経営していかねばと思っています。
さて、タイトルの件ですが他社が防火設備点検した不具合の改修見積という事で防火戸関連の不具合について現地調査してきました。防火戸の改修では自動閉鎖装置(ラッチ)を交換したり、ドアクローザーを交換したり、順位調整器を交換したり、温度ヒューズを交換したり、枠当たりで全閉しない防火戸をサンダーで削って全閉できるようにしたり、床すりや天井すりで全閉しないのをバールで少しずらしたり天井や床側を削って全閉できるようにしたりとか、ちょっとした改修や軽微な修繕、応急処置は自分達でしてきましたが、防火戸を外して細工してまた戻すといったようなオーバーホール的な事はやった事も見たことも無くツテもありませんでした。
なので今回の見積もり合わせの依頼が来て、自社て点検している案件でないため本来なら高く見積もりして断念するかスルーするかといった対応なのでありますが規模がそれなりに大きい事と、とある理由でちょっと見積頑張ろうという事になり、会社のカタログなどが置いてある棚をいろいろ探していると防火戸専門業者で10年近く前に営業に来られた方のパンフレットを見つけたので早速連絡して現地調査に来てもらうことに。
見積合わせ内容は温度ヒューズ交換80数か所、ドアクローザ交換20数か所、防火戸閉鎖不良個所の修繕十数か所という内容で現地調査にたっぷり半日を要しました。本建物はだいぶ築年数の経過した共同住宅にも関わらず防火戸を点検したのは防火設備検査の制度ができた最近で、それまで全く点検をしていなかったというから驚きであります。防火設備検査の制度ができる前は特殊建築物の定期調査で点検が必要だったと思いますが動かしてみたりという点検はしていなかったのでしょう。おそらくそれが当たり前で整形外科での火災があり防火設備の制度が新設されて、随時閉鎖式の防火戸はしっかり動かして点検しようという事になったと思います。
煙式連動の防火戸は消防設備点検で実施するケースが多いので良いですが、温度ヒューズ式の防火戸は消防点検でも実施せず放置状態という所も多いようで、防火設備検査制度が制定されたおかげで、そういった不良防火戸がだいぶ修繕の対象となってきているようです。なので今回現地調査をお願いした業者さんによると、パンフレットを配布した頃は暇していたが今は忙しくててんてこ舞いで、以前はシャッターメーカーと一緒に動いて防火戸を点検したり新築の工事をしていたが今では防災業者からくる防火戸不良修繕で手一杯とのこと。また東日本大震災のあとに防火戸の立て付けがおかしくなってきた依頼も多かったようだ。
本物件の温度ヒューズは熱で溶ける接着箇所が軒並み経年劣化ではがれてしまい、ほとんどの防火戸が新聞とか針金で固定されてしまって防火戸として機能しない状態となっていた。またドアクローザも油切れとなると力を発揮できないらしく交換が必要であったり、あとは錆腐食、建物の歪みなどが激しく全閉しない箇所も多数あってかなりひどい状況であった事もあり、想定していた金額よりかなり高額な金額の見積もりとなってしまったので受注は厳しいものと思われる。
ところで今日、埼玉の川口消防局に点検報告に行ったところ、報告した物件は消防設備の種類として防排煙設備(煙連動式のダンパー)があったのですが、「今年の4月より防排煙設備は建築側なので防排煙設備の点検報告は受けない事となりました」との話が署員の方よりあり、なんとその場でホッチキスを外して防排煙設備の報告書を取り除き、設備名の防排煙設備を二重線で消させるという対応を取らされました。今まで点検報告をしてきて初めてです(笑)ほかの地区の消防署でそういう所がありましたら教えて欲しいです。
それじゃあ防火ダンパーはどうするんじゃ~~い!誰が点検するんじゃ!建築でもやらんだろうが!
と大声で叫びそうになりました(笑)
↓↓新ブログでもランキング登録しました! 是非ブログを読んだらクリックをお願いします。
人気ブログランキングへ
この記事へのコメント
ぽん
自火報の連動制御盤の場合点検しますが制御器の場合点検しません!ってことはありません(笑)
でも、不良項目に挙げていても指導書には記載がないですね^^;
お客さんにとっては消防設備の範囲が云々より、設備を一括して点検してくれる業者のほうが嬉しいとおもいます。でも、本来ダンパーは誰が点検するものとなっているのでしょうか?(笑)
うめうめ
コメントありがとうございます!
関東圏では防排煙の点検表は点検報告でつけていてもつけていなくても何も指摘はなく受け付けてくれるのが基本でした。防排煙欄で不良があっても消防対象外なので改修計画を渡されなかったりする程度で、報告書自体を取り除かせるという対応は初めてでビックリでした。
当然、単独制御盤も点検報告していますが温度ヒューズのみの防火戸は物件によってまちまちです。ダンパーは誰も点検する人がいないけど、誤作動で呼ばれるのは消防設備士ですよね…