
10月に入りだいぶ落ち着いてきました。例年ですと自火報の改修工事の依頼などが舞い込んできて結局忙しくなったりするんですが、今年は今のところP型1級40回線の交換工事があるくらいで10月後半は余裕があるので、他の公共案件の点検作業を早めて予定を埋めていこうかと考えております。
さて、例によって作業の中での新しいネタでも書いていこうかと思いましたが…ネタが無い(汗)仕方ないので写真を見ながら気づいた事を書いていきたいと思います。
タイトルの画像ですがボールタップ交換画像ですね。感知器の誤作動以外でお客様から連絡が来るケースが多いのは消火水槽、呼水槽、補助高架水槽の満減水警報がよくあります。最近、立て続けにあるのがこれで、満減水警報が起きる原因も様々です。逆止弁不良で逆流していたり、電極棒がおかしくなっていて減水が出たり電極保持器内が漏水してたり錆び腐食が激しかったりして満水が出たり。ただ、ここ最近で3件連続であったのがボールタップ不良。水槽の水が溜まっているのにボールタップからポタッポタッと水が落ちている時はそのうち止まるだろうと思ってたら危ないです。ポタポタが時間がたって満水になるのです。たまに水槽の蓋を開けたらボールタップが水没してることありませんか?それって、ボールタップがしっかり機能せず水が増えてしまっているからで電極棒自体が存在してなかったり、水没してもまだ満水の端子に触れてなかったりして気づかないだけかと思います。
消防で交換するボールタップは口径が13A、20A、25Aあたりが多いですが先日交換した際にてっきり13Aのボールタップ在庫があると思っていたら無いのに前日気づいて焦りました。モノタロウに発注してお客様先に直送してもらい事なきを得ました。最近は発注先も、安いのを求めて利用する先と着実に発送情報をもらえるしっかりしたネット先を利用したり使い分けしています。
上記写真のCO2消火器ですが、蓄圧式なのに圧力計がありません。恥ずかしながら今まで蓄圧式なら必ず圧力計がついているものと思い込んでいました。いや、もしかすると乙6を取得した十数年前は知っていたのかもしれませんが今となって私の記憶から消え去ってしまったのかもしれません。まずい、消火器点検表その1の指示圧力計の欄を〇にしているであろう。
どうして蓄圧式なのに圧力計が無いんでしょうか?これだと、誰かが使用しても…いやそのために使用済み表示装置がついているではないか!うーーん、使用済み表示装置〇にしてたっけ?もう一度、乙6取り直した方がよいのか(汗)まあ、圧力計があろうが無かろうが、一回握ってしまったら瞬時なら良いが二回目はもう使用不可という事だ。圧力計はあくまで圧力の表示であって薬剤量の表示ではない。でも不思議ではあるが、強化液や粉末のように別の薬剤を窒素で蓄圧するのと、二酸化炭素自体で蓄圧するので相違があるのであろうか。もし二酸化炭素での蓄圧には抜ける心配がゼロだから圧力計が存在しないという事であれば、一度使用してもストッパーが効くから再度数日置いても実は使えるのでは無いだろうか?であれば、圧力計イコール薬剤量計みたいな感じで設置されてていても良いような気がします。使用済み表示装置では万が一、握ってしまわなくても取れてしまったら使用したものと思われてしまう…
写真は非常放送アンプのバッテリー交換です。満減水警報の次によくあるのが予備電池異常警報でお客様から呼ばれることが多いですね。先日連絡があった先では受信機のバッテリーが異常で警報が出ていると連絡がありバッテリーを準備して伺うと自火報受信機ではなく非常放送アンプのバッテリー蓄電池異常でありました。この非常放送アンプのバッテリー蓄電池異常が結構ありまして昨年も3物件くらい交換しましたが、どうしてこんなにバッテリー容量が必要なんでしょう?スピーカーの数に応じて24V、6000mAhが1台だったり2台だったり。今回は2台だったのですが大きいので金額も高い!定価は1台10万越え。それで急を要するため現場近くの消防設備資材業者へ電話すると8掛けにしかならないとのこと。仕方なくいつも依頼している資材業者へ連絡すると5掛け弱であるが今度は在庫無く取り寄せで3週間かかると言われてしまった…でも金額が金額だけにいつものところに発注して3週間待ってもらうことに。
ただ、なんとこのパナソニックの非常放送アンプであるが24時間に1度、9時15分にバッテリーの電圧チェックして異常警報を出すのである。3週間ずっと警報を停止するのは面倒なので設定変更できるかパナソニックへ問い合わせ。以前使っていたテクニカルサービスはどうやら自火報のみなのか、結局フリーダイヤルからの問い合わせとなり話の分かる人にやっとつながったかと思ったら、「できません」の一言でありました。まあ確かに止められてしまったらバッテリー交換しなくなるか…TOAのアンプも確か異常警報が出た。高価なバッテリーだけど、メーカーは5年毎の交換を推奨しているのだから5年とは言わずとも10年経つ前に電圧が24V以上あってもいつ電圧低下となるかわからないのだから点検で不良にすべしかと思います。
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この記事へのコメント
BOSS
担当者がいろいろ考えていても生産や利益に直結しない消防設備や防災資機材には投資されにくい現実と,災害発生時に都度突きつけられる安全投資の重要さが当時の高いハードルで,「ソフト面での対策には限界があるし古いハードを変更しなければソフトがいかに優れていてもどうしようもない。どうしたら安全投資に納得が得られるか?」と当時は常にそればかり悩んでいたような気がします。自分も防火防災・危機管理関係業務に携わっておりそうしたことは往々にしてありますが,うめうめ様はじめ設備業者様もこうした面では苦労されることが非常に多いのではないでしょうか?
安全への投資の重要性がもっと認識されると良いのですが…
うめうめ
コメントありがとうございます!
ハロン消火器ありましたね~灰色のやつですね!ちょっと昔まではちょくちょく見る機会もあったのですがここ4~5年見る機会が無いように思います。消防設備業の中ではCO2消火設備があると、最も楽に簡単にあの世に・・・できる設備として有名ですが、二酸化炭素消火器って大丈夫なんでしょうか?二酸化炭素は人間が吐く息と一緒ではありますが。ある一定以上の濃度になると危ないらしいので。
話はそれましたがぜひ,BOSSさんのような前向きな防火管理者のいる対象物の保守をしたいものです。なかなか目を向けてもらえないので
BOSS
確か二酸化炭素消火設備に関しては,立体駐車場に設置されたものの誤操作により死者が出た事例があったように記憶しています。私が勤めていた職場にも二酸化炭素消火設備が設置されていたため,消防設備リプレイスや増改築の際のタイミングで社員への取り扱い研修を行い安全な対応を促そうとしたのですが効果が上がらなかったですね。
私は防火防災・防犯・業務継続計画関連業務専従で仕事して給料をもらっていたわけですから,関連の業者様と良好な関係を保ちつつ,社内の理解を得て社員の安全確保をしなければならないという責任がありましたし,仕事への矜持もありました。それだけに,うめうめ様と同じ思いを自分も持っていましたし,「社員など関係者の生命に何かあったら取り返しがつかず,お金に置き換えられない。だからこそそれを守るための業務をしっかりするのは企業や担当者の責任。」という考えはブレることなく現在に至っています。
同期には「うまく立ち回れ。」というようなことを言われましたが,そうしたことはできず…自分は金儲けには向かないタイプみたいです(笑)
うめうめ
コメントありがとうございます。
ガス系消火設備は窒息効果で消火するわけですから、ハロンだろうが窒素だろうが酸素がなくなれば死に到るのですが、二酸化炭素の場合は、酸素が無くなる以前に二酸化炭素濃度がある一定を超えるだけで死に到そうです。
火災って滅多に起こらないから疎かになりがちで予算も最も削りたい箇所ではありますが、いざなったときは大変ですから企業の方には何とか上を説得して予算を付けて欲しい所です^^